長梅雨に猫の寝そべる寺の縁

大の字に風よく通る夏座敷    

まず縦に割れて桔梗咲きそむる

休日の港に一艘ヨットくる

鶏の朝の一声梅雨開ける

縋るもの見当たらなくて凌霄花

裸足の子渚を駆ける風の吹く渚

透き通るやうな匂ひの冷奴 

紫陽花の限りを風の吹く小路

竹藪の大きなうねり日雷 

ひるがえる奥は真暗き麻のれん

麦藁帽一際黒き雲迫る

ぐんぐんと雲が雲のむ雲の峰

青空の下に麦わら帽押さへ

半夏生ますます強くなる風雨