水嵩のふゆる藤戸を夏つばめ

下校児の傘のチャンバラ雲の峰

真白なる夾竹桃や梅雨近し

子の去りて園に濡れいる捕虫網  

目の小さき交通当番麦茶飲む   

梅雨晴間へそを乾かす仁王像  

親族というぬくもりにビール酌む  

新緑の眩しき道に猫寝まる    

緑陰は道の真ん中猫寝まる   

万緑や全山ひとつ楽器とし  

止まれば滝音風に湧き出づる

姉妹ともショートカットや藍浴衣  

空白の時の狭間を半夏生

サングラス尾崎豊の「ILOVEYOU

紫陽花に触るる門前雨意の風