雨音に和したるピアノ蔵涼し
つりしのぶ昼も小暗き漁師町
着物干す二階の窓や釣忍
梅雨晴れ間初熊蝉の声遠く
雨垂れのまだ降り止まず夏遠し
梅雨しずかピアノに耳を澄ませれば
蔵涼しピアノに風の和らげる
鰊蔵奥の小さきかき氷
遅れ来るバス待つ子らや雲の峰
腕白きショートカットや夏帽子
前傾の空のやんまを風が追ふ