遠花火万の華咲く万華鏡
玄関に靴は七足門火焚く
完膚無きまでも背を指す大西日
遠花火瀬戸大橋を渡りつつ
小さきは小さきままに蜘蛛の糸
蜘蛛の囲や小さきものは小さきまま
踏み込めぬ余地なき土手の葛の花
原色の昭和の余韻水中花
ポンポンと勝手気ままの百日紅
百日紅よそみも混ぜて伸びにけり
コンビニに駆け込む親子大夕立
干潟へと雫となりて大西日
干潟へと夕日映して夏果てる
大西日雫となりて潟に溶け
畝ひとつ立てて影ある今朝の秋
子の声の聞こえぬ里の赤とんぼ
桶さげて墓への道や鬼やんま