2020年12月

2020年12月31日

明日は正月

凡人という人間の初句会

しなやかな福笹鯛を踊らせて 

「ゐ」の文字と「ゑ」の文字に仮名ふる歌留多 

着ぶくれて手元に寄する拡大鏡


yoihaiku at 10:59|PermalinkComments(0)

2020年12月14日

12月14日

ガムテープ十字に貼りて餅送る  届く

茶柱に一服和む大掃除

じゃんけんで下りる階段下校の子 川

新暦次々届き開きみる

熱燗や北前船の法螺の音 

冬温し今日はほっこりしたポスト

杉玉の吊られし蔵の帆前掛

冬の温し僧の隠せし大欠伸

山茶花や黒色映ゆる駅ピアノ

読めるのに書けない漢字ちゃんちゃんこ

冬眠や山に烏のよく鳴けり

大根を干せし山寺ツワノ花

友よ!天国にも雪は降りますか! 

ポインセチア赤子すやすや乳母車 

群れること法度令和三年お正月

焔紅し薪ストーブに餅のせて 

数へ日や千支の入るカレンダー  を選ぶカレンダー

時忘れ気ままに生きる冬ごもり

冬眠や空を睨んで穴に入る

冬眠や松の木なべて海へ 向き

冬眠や音色つくづく欲しいとも

冬眠や空騒がしきひとところ  

冬眠や空には国境ありません

 パソコンの不調の夜や虎落笛

父母は空の彼方や年惜しむ

ほぐされて切干甘く匂ひをり




yoihaiku at 11:24|PermalinkComments(0)

2020年12月03日

12月3日

冬温し待つより歩くバス通り

公園は風の遊び場枯葉舞ふ

つつぬけの空の碧さや冬温し

すれ違う風の重さや山眠る

マスクする図書館前のロダン像

なびく風生る冬蝶の迷子かな

ポインセチア抱き雑踏まぎれゐる
石塔の傾く参道
石蕗の花
腕枕して何処より隙間風
隙間風朝の半月厨窓



yoihaiku at 10:47|PermalinkComments(0)