2020年06月

水嵩のふゆる藤戸を夏つばめ

下校児の傘のチャンバラ雲の峰

真白なる夾竹桃や梅雨近し

子の去りて園に濡れいる捕虫網  

目の小さき交通当番麦茶飲む   

梅雨晴間へそを乾かす仁王像  

親族というぬくもりにビール酌む  

新緑の眩しき道に猫寝まる    

緑陰は道の真ん中猫寝まる   

万緑や全山ひとつ楽器とし  

止まれば滝音風に湧き出づる

姉妹ともショートカットや藍浴衣  

空白の時の狭間を半夏生

サングラス尾崎豊の「ILOVEYOU

紫陽花に触るる門前雨意の風

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虫食いの大きな穴や半夏生

虫食いの大葉重ねて半夏生

藤戸寺の門前市や半夏生

降りもせぬひと日留守居の半夏生

降りもせず傘が邪魔なる半夏生

雨の輪の小さく静けき半夏生

 
我が家の半夏生がはじめて化粧をしましたので。




植田風引き込み線の三車輛

植田風通過待ちてふ三両車


廃線に残る駅舎や青田波


三人姉妹そろいTシヤツ夏祭                        


立葵移動パン屋のパンを買ふ


栗の花知覚神経乱高下  


柘榴の花短く切り抓む足の爪


讃岐路や山裾野まで植田波


干拓田一望千里青田波    


植田風引き込み線の三車輛


植田風通過待ちてふ三両車


廃線に残る駅舎や青田波                  


サングラス移動パン屋のパンを買ふ


栗の花知覚神経乱高下 


柘榴の花短く切り抓む足の爪

餡ぱんの中の隙間や胡麻の花


ベランダの鉢の隙間を風薫る

黒雲を裂きて長刀鉾はしる

山鉾や力の限り雲を裂け

風薫るたくし上げたるシャツの袖

空白の時の狭間を蛍狩                         

洗濯物ピピンと叩き夏に入る 
本日のA定食B定食も豆御飯 

皿に乗るただひと匙の夏料理

老鶯や声つなぎつつ峪わたる

アンパンのいびつなおへそなつのそら   


美女柳風みな媚びてゆきにけり

妖しさに風も乱るる美女柳


ハンドルも肩の高さや初夏の風


蛍に夢二の女や格子窓


止まれば滝音風に湧き出づる


姉妹ともショートカットや藍浴衣


水替へてプール水泳許さざる


みな摘んで名残の豆の飯を食う


父の日の父の背中の小さな手

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