2020年02月

ひとりでに開く裏木戸雪解風 

下校子の長き道草春めけり


公園に架かる木の橋冴え返る


蝶の昼からだで笑ふ女の子   

朗読の声の弾みやスイトピー

自転車の車輪に残る春の泥

泥んこで遊ぶ子の手に雪解水

一輪の椿に淡き朝あり

ひかり合ひながらも今朝の椿咲く

ひとりでに開く裏木戸雪解風

西暦2020年 令和2年2月22日22時22分22秒

2の文字が12も並ぶ刻にいて


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バレンタインチョコなぜか二つと仏壇へ

バレンタイン名店のチョコ仏壇に

バレンタイン妻の好みのチョコレート


犬ふぐり空に透けゐる昼の月

芝芽たつ這ふ子走る子跳ねだす子 

歩かねば気づくことなき春の音

焙煎をゆっくり落とし餅の花

春一番楽器手にしてゐる菩薩

嘘付けぬ人が嘘つく猫柳       

砥ぎはじむ包丁一本冬林檎   

泥跳ねる人影長く霜の朝
寒の雨上がりて今朝の深き空     

風信花鉛筆削り回す音     

雪解川いま降る雪も巻き込みて

セーターを脱ぎて鉄棒あれは兄

行き先は時雨にけむるバスに乗る

白壁にくれなゐはゆる紅椿

梅香る手作りカバーの文庫本

まだ咲かぬ椿に新葉芽吹き立つ

だんご屋に浅葱の暖簾鳥雲に

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春光をあびて裸婦像歩きだす

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