2019年02月

澄み渡る空に梅咲く通学路
空青く寒さを溶かす子らの声
凍滝の底を流るる水の音
荒れ模様北国の春立つ朝

しやがみこむ坐りこむ子や地虫出づ

春風や机の隅の腕時計

一輪の灯すぬくもり紅椿

落ちてなほ光りを宿す椿かな

しんしんと深々々と春の雪

にぎやかに去りて玄関春の泥

せせらぎを来て草むらの薄ごおり
風花や空がおおきく息をはく
青空に触るる枝より梅開く
あてもなく歩いてゐたり犬ふぐり
深々とおじきしてる子風光る
目薬を一滴おおく春の風
雪つりの枝に積むゆき雪の傘

薄氷ややんはり朝日置いてをり
寒晴やセーターするつと首出でし
薄氷や昭和の家の磨硝子
水温む門に干しある赤い靴
春一番体斜めに登校児
蠟梅を見てゐる方に赤子泣く
花八手庭の陶狸の白き腹
梅ヶ香に伸び大きくす休憩す
寒晴や出窓に猫の白き腹
インフルに猫一匹の散歩道
ベランダに遊び来る風春ちかし
蠟梅に吹き入る風もなかりけり
蠟梅や半透明な蒼き月
寒晴や朝日が伸びる部屋の隅
寒晴や稜線極む讃岐富士
花八手茶道教室師範方

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