2018年07月

熱帯夜夢に目覚めて夢の中
炎天のほてり残すや金魚玉
すぐそこの用事もよだつ酷暑かな
夏服の大胆にしてシンプルに
風鈴の硝子に夜空ひびきけり

ハンカチや記憶のパズル解けぬまま
甲高き木組みの音や油照
見渡せばいい人ばかり百日紅
あをあをと滝を分けゐる巌かな
かざす手も指も七色滝しぶき
むきだしの帆柱揺るる夏かもめ
被写体はブロック塀の蝉の殻
麻のれん門に塩盛る浜割烹
ポーラ美術館コレクション列なす日傘夏帽子
干し梅に爆音残しヘリコプター



花はこの色の力や白木槿
浴ぶるまで歩む浜辺の蝉しぐれ          
雑草のはびこる庭の黒揚羽
滝の音に巌貫く主張あり
風鈴の音の忙しき電車かな
兄の背に顔を押し付け肝試し

梅雨明けやポップスキップジャンプの子 
蜻蛉や目玉くるりとふつふつふ   。
ひにくれるなんてことない立葵       。
書きかけの下書き残し落とし文       。
ひまわりや砂場に小さき靴の跡      。      。
海を出て素足に風のあふれをり
雑草のはびこる庭の黒揚羽
熱帯夜夢に目覚めて夢の中
炎天のほてり残すや金魚玉
すぐそこの用事もよだつ酷暑かな
夏服や大胆にしてシンプルに
シンプルにして大胆に夏の服



今泣いた鴉が笑ふ水遊び
紐かえてまだまだ使ふ夏帽子
紐替えて麦藁帽子まだ使ふ
よその子がよその犬なで梅雨晴間
三軒の女三人色日傘
風鈴や風やみ生るる生るる風
すぼめたる日傘の先の日影かな

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