2017年04月

行き交ふはみな花人となりにけり
肩ぐるま子の目に桜あふれをり
川風に少し遍路の杖ゆるめ
レジ袋深く筍さげてくる
騒めきの漏れ来る老舗春障子
風止めて夏鶯の声となり
靴音に新樹の光こぼれくる
水いつも明るいところ春の街
桜散る水面を歩く人の影

軽やかに階段降りる春帽子
春風を装ふ帽子でありにけり
山峡の真昼の家の春灯   ・
無口な子怒る無口や春の夜  ・ ・
入学式知らぬ同士のの同志かな
一人きり父が手を振る花の駅
父の名の辞書に四つ葉のクローバー
通過するバスに人無く花盛り
満開にゆっくり迷ふ女かな   ・
沈丁の風に子犬のリード解く 
声のなき小学校に咲くさくら
満開を速めて過ぎし今朝の雨

囀りや遠くに相手あるものと
蒼天に声を留め置き雲雀かな
土佐みずき日暮れの風の冷める音
こんもりと土持ち上げて芋発芽
ほつこりとあかるく丸き桜かな
水脈重ね花の向こうに消える舟
水脈一線花の向うに消えにけり
しばらくは上見て歩くさくらさくら
春風と遊びし子らの声跳ねる

↑このページのトップヘ