2017年02月

駄々こねる童の声や迎春花
水温む指の先よりありがとう
猫柳絵本は一生三度よむ
小さき手に七色束ねスイトピー
前向きの餞(うまのはなむけ)スイトピー
巡りくる竿竹売りや春炬燵
春炬燵づうつと竿竹売りの声
可もありて不可もありけり猫柳
芽柳の縺れぬやうに風揺るる

紅梅の香り仄かでありにけり、
菜の花の一本曲がり伸びにけり
風下に曲がり菜の花伸びてをり
早暁の稜線赤く冴え返る
春寒の一本道や犬帰る
鳥よけの網のほころび冬菜畑
一本に無数の春の鳥の声
擦れ違ふ階段バレンタインの日
吐く息も聞き入る声も春兆す
川沿ひを歩くや二月の音探り

誰にでも甘える犬や春隣
 
大甕に椿たつぷり活ける店
 
羽搏きて収めて元の浮き寝鳥
 
物影のくつきりとして春立ちぬ

川風に潮の香まじる梅日和

三寒に四温を待てぬ意気地なし

一回で通る針穴春近し
 
針進むパッチワークや日脚伸ぶ
 
白梅の一つほころび雨少し
 
稜線の硬さほぐれて冬終る
 
道草の声の弾みや日脚伸ぶ
 
白雲のすぐそこにある白椿
 
日向ぼこ時空の狭間に居るごとく
日向ぼこ時のながれに身を委ね

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