2017年02月

2017年02月24日

2月24日

駄々こねる童の声や迎春花
水温む指の先よりありがとう
猫柳絵本は一生三度よむ
小さき手に七色束ねスイトピー
前向きの餞(うまのはなむけ)スイトピー
巡りくる竿竹売りや春炬燵
春炬燵づうつと竿竹売りの声
可もありて不可もありけり猫柳
芽柳の縺れぬやうに風揺るる


2017年02月15日

2月15日

紅梅の香り仄かでありにけり、
菜の花の一本曲がり伸びにけり
風下に曲がり菜の花伸びてをり
早暁の稜線赤く冴え返る
春寒の一本道や犬帰る
鳥よけの網のほころび冬菜畑
一本に無数の春の鳥の声
擦れ違ふ階段バレンタインの日
吐く息も聞き入る声も春兆す
川沿ひを歩くや二月の音探り

2017年02月08日

2月8日

誰にでも甘える犬や春隣
 
大甕に椿たつぷり活ける店
 
羽搏きて収めて元の浮き寝鳥
 
物影のくつきりとして春立ちぬ

川風に潮の香まじる梅日和

三寒に四温を待てぬ意気地なし


2017年02月01日

2月2日

一回で通る針穴春近し
 
針進むパッチワークや日脚伸ぶ
 
白梅の一つほころび雨少し
 
稜線の硬さほぐれて冬終る
 
道草の声の弾みや日脚伸ぶ
 
白雲のすぐそこにある白椿
 
日向ぼこ時空の狭間に居るごとく
日向ぼこ時のながれに身を委ね