2016年12月

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今日でお別れです。

ナイフ待つ炬燵の上のケーキかな
 
蝋梅の早や溶けさうな莟かな
 
冬ざるる畦に男の影ひとつ
 
夫婦して共にふたつや雑煮餅
 
忙しなく日の暮れにけり寒牡丹
 
水底の浅きせせらぎ冬の川
 
白息で叱られてゐる白い息
 
単線の暮れの鉄橋水枯るる
 
日差しみな集まる処シクラメン
 
池の底影を寄せ合ふ寒の鯉

サンタクロース勝手口よりやってきた

忘年会ペンと林檎と恋ダンス

鳥声の透き来るところ枯木立
地下街を出でて木枯らしあるばかり
雨あがる朝の光りや冬椿
山茶花の散るや瀬に沿ふ陽の中に
風はらむ薄きショールの足早に
犬猫と鳥のあしあと雪の朝

 
寄鍋やうわさ話と小話と

日記買ふ例へば三ヶ日坊主でも

辻抜ける強き西風冬の月

寄鍋や父と亭主の馬鹿話

稜線を二重に三重に冬の雲

稜線に消え入りさうな冬の月

飴色のおさげのこけし白障子

蜜柑喰ぶ佳人は小指そらしつつ

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