2016年07月

2016年07月28日

7月28日

松原を涼しき風の走る浜
白靴や赤きネイルを秘めてをり
一撃の太刀に長刀鉾動く
片陰に影を重ねて入りにけり   ・・・
図書館を出て片陰を片陰を
日傘てふ影の一つを持ち歩く
夏帽子小脇にはさみ美術館      ・
朝顔に風の重さのありにけり
白桃やこの子を養子に迎へやう
いつの間に区切りの見えぬ青田かな
堂々と仁王門より毛虫


2016年07月23日

7月21日

うだるほど暑さの中に身を浸す
スキップをしているつもり夏帽子
あさがおやスキップしてるつもりの子
下駄鼻緒赤い爪して浴衣の子

切通し抜けて平らな夏の海      ・・・
炎天下電信柱に身を細め       ・・     

稜線をくつきり抱き雲の峰
二人居や西瓜一つを持て余す
二人居に右往左往や大西瓜
桐一葉何処から来るのかぜ軽く      ・・ 
我影は足の大きさ炎天下
ポストまで借りる息子の夏帽子


2016年07月18日

7月18日

花弁に風の重さや合歓の花
日時計の三時のあたり這ふ毛虫
朝顔のいちりん風の重さかな
桐一葉ベンチの人の赤き爪
緑陰や組みたる足の赤き爪
夏陽ざし海の底まで突き抜ける
雲の峰小箱のような無人駅
電柱の影より出でる日傘かな
一歩づつ暑さの中に身を浸す
この碑より旧街道やカンナ咲く
ぷりぷりと逃げゆくおしり天花粉


2016年07月08日

7月8日

やや傘を傾げて避ける毛虫かな
万緑や吃水深くゆく巨船
月見草吃水深くある漁船 
夕顔や船足おそく来る漁船  
月見草吃水浅き漁船かな
岬より覗く巨船や月見草
炎天下息つく路地の石畳     ・
赤い靴母にかくれて墓参り
炎天下電信柱に身を細め
電柱に身を細めつつ炎天下   ・
切通抜けて一気に夏の海
三丁目あたり夕立奔りけり
緑なす向うに美容室灯り
合歓の花日影日向の向うかな