2016年06月

雨降るやゆるびて眠る藻花咲く
青空に成りかけている合歓の花
尻もちをわざと付きつつ水遊び   ・
黒南風や横一直線の波頭      ・
藻の花や日差したつぷり受けてをり
蛇の衣終着駅の堅き椅子      ・
角々に色を互へて七変化
木下闇風はどどつとどつとどと
木下闇風は頭上をどつとどと
沙羅の花坂下りて坂振り返る
切りすぎた前髪もろとも夏の海  ・
悲しみも長く続かず西瓜喰う
涙とかないことにしてメロン喰う
しらんぷりしてくびをふる扇風機
海と空ひとつとなりぬ梅雨の朝   ・
おもちゃ箱ひっくり返し捩子の花
捩花や親指姫のお城かな
捩花やおもちゃの国を飛び出して
醤油屋のゆかしき庭の誘蛾灯    ・
焼きリンゴ大好きてふ子夏祭    ・
沙羅の寺出て寺を振り返る
合歓の花坂下り坂を振り返る    ・
合歓の花日向日影のありにけり
冷奴少し早めの夕餉かな      ・
墓参り庭の桔梗束ねつつ
モザイクの模様織りなす植田かな
すぐ風のものとなりたる植田かな   ・
洗濯機音ひさびさに梅雨晴間
次々と名残りの風や捩子の花
生涯をひとつ銘柄冷酒酌む      ・
朝凪やカッター舳先定まらず     ・
風わずか出でし海染め大夕焼     ・
枝折戸に軋む裏庭半夏生
英国に世界震撼暴れ梅雨      ・
生涯を「十八盛」冷酒酌む       ・
枝折戸はアルミに替へて半夏生
昨日今日夢見る瞳合歓の花
雨にぬれ色香増したる梔子花
旭光に飛び立つ構へ合歓の花     ・
ひとつぶに風がまとめて芋の露    ・
傘少し傾げて茅の輪くぐりけり 
やや傘を傾げ茅の輪をくぐり抜け   ・
ぱりぱりと三つに畳む日傘かな    ・

雨降るやゆるびて眠る藻花咲く
田水湧く朝の光を躍らせて
古里の名知らぬ流れ藻花咲く
捩花やおもちゃの国の展望台
白日傘和服装う異邦人
梅雨晴間一日三度の衣装替え
そば処染め抜く藍の夏暖簾
青空に成りかけている合歓の花
尻もちをわざと付きつつ水遊び
黒南風や横一直線の波頭
藻の花や日差したつぷり受けてをり
捩花や互いに頷く風のなか
バス停のひとつ隠るる木下闇
紫陽花や造り酒屋を飾る花
紫陽花や夕日が色を足しに来る

鮮やかに日を照り返すさくらんぼ
藻の花や解けしままの靴の紐
葉表へ葉の裏より来蝸牛
倉町の光に憩ふ日傘かな
地蔵仏隠す背丈や夏の草
水底に魚と藻花の影宿す
指切りの約束ひとつ美女柳
スーパーの裏一枚の植田風
小流れに身をやつしつつ咲く藻花

寡黙なる若葉の雨でありにけり  。。。。   
濃淡をつけて緑の風走る
夕間暮れ畝間に溜まる竹落葉
里山に吹き上ぐ風や夏帽子
 
 
老鶯の声一度きり雨の朝
空と海真一文字に夏来る
鮮やかに日を照り返すさくらんぼ
ママチャリの前と後ろに夏帽子
一輪車乗せし鍬鎌夏帽子
タンポポの綿毛を吹いて追いかけて
新緑の森へ身震い犬入る
ギヤマンの鶴首一輪あいりす
宅急便お国訛りとさくらんぼ
なによりもいちばん上のさくらんぼ
藻の花や右へと曲がるあのあたり
ママチャリに鍬立て掛けて夏帽子
アイリスや幼なじみの声多き
靴の紐結び直して見る藻花
靴の紐ほどけて先の藻花見る
靴の紐ほどけ藻の花見つけけり
倉街の光り装う日傘かな
万緑や野外のオブゼ揺らしをり
波頭横一直線に盛夏かな
葉表へ葉の裏より来蝸牛
尻もちをわざとつきつつ水遊び
倉町の光に憩ふ日傘かな

↑このページのトップヘ