2015年12月

冬の大三角形や犬吠ゆる
水鳥や小石届かぬほどの距離
二階より大きな読経白障子
行く方は風に遊ばせ浮寝鳥
白葱を除け除け喰らふ子供かな
白息や同じ時間に同じ場所
日向ぼこいつの間にやら五六人

夜風あり枯野は少し湿りけり
寒卵ありてふ自動販売機
安売りのビラ一枚や枯葉焼く
堰音に冬鳥群れてをりにけり
冬ざるるカーテン早く閉めにけり
後ろ向く部活帰りの冬帽子

着水す水鳥首を伸ばしけり
田や季節忘るるほど勢ひ

二度となき落葉模様や潦
泥付きの大根子供の背丈超し
僕の背を超して泥付き大根かな
あの空の高きにありて冬桜

物音は猫には非ず隙間風
冬天を突き抜け皇帝ダリアかな
日溜りを巡る小蜂や残る菊
小春日や猫に声かけゆく媼
冬ともし大きく回る観覧車
霜月やはやクリスマス仕様かな
日向ぼこしっぽで笑ふ猫出窓
天に干す洗濯物や大根抜く
かくれんぼ一樹丸ごと残る柿
二人居の赤い模様の炬燵掛け

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