2015年10月

一歩二歩音色違へて昼の虫
両手足前歯も使ひ藁仕事
秋の雲映して鯉の上にあり
今年酒むかし風待ち港あり
道筋と歩幅違へて草の虫
木蓮の咲けば香りの独り占め
割れてこそ一人前の石榴かな

秋日濃し石より長き石の影
裏路地の小さな祠野紺菊   
字の字のだんじり追ふて乳母車
秋祭ばやし追ひかけ乳母車
祭髪ねじり鉢巻きピンに留め
カーテンを引けばピンクの秋桜
曇りなき窓の硝子や暮れの秋
鯖雲よりいつぱいの鰯雲
庭に見る青空映ゆる式部の実

コスモスの白より生るる雲の影
コスモスやいつもと同じ海を見て
秋桜ひとはやさしくなりにけり
藪欄の花にやさしき秋の風
天高く向日葵の種ひしめけり
玄関にバケツいつぱい稲稔る
真直ぐな道も坂道木の実降る

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裏路地の小さな祠野紺菊

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大樹いま桜紅葉になり初むる

字の字のだんじり追ふて乳母車
秋祭ばやし追ひかけ乳母車
祭髪ねじり鉢巻きピンに留め

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