2015年04月

路地ひとつ外るる路地や孕み猫
柔く裁ち繕ふ指や花水木
遅咲きの枝垂るる雨の桜かな
一本の八重の桜に集ひけり
一本の八重の桜の宴かな
蘖の桜の花でありにけり

粉雪のごとく芝生の花の屑
しゃぼん玉はじける前のさくら色
さくら色濃くなる空へしゃぼん玉
スマホ繰る少年少女花の下
満開の下でスマートフォンを繰る
よく笑ふ人と青空花吹雪
麗らかや何するでなし今日ひと日
うららかや出窓は猫の指定席
囀りやどの口この口減らず口

教会のクルスも笑ふ山の中
教会の尖がり屋根や山笑ふ
狛犬のどんぐり眼風光る
木の肌も艶めくさくらさくらかな
流れゆくうらら川面の空の青
磯うらら腰に抱き付く上着かな

↑このページのトップヘ