2014年09月

2014年09月28日

9月28日

じゃれ合ふて風に潜るや秋の蝶
艶やかに細身といへど秋なすび
撫子の柵を潜りて咲きにけり
撫子にことさら強き風のあり
酔芙蓉光を詰めて落ちにけり
水門の錆しハンドル赤のまま
秋風や振れば手を振る川の舟
手を振れば誰か手を振る舟の秋


2014年09月24日

9月26日

とんかちの澄む音高き秋一日
風に揺れほろ酔ふ朝や酔芙蓉
棟瓦突き抜け月の上りけり
名月や静寂を破る犬の声
水門のハンドル閉める今日の月


2014年09月17日

9月17日

リード無き仔犬小走り稲の花
お隣の遠く近くや鉦叩
実南天ひとつ欠けたる四世代
月の出のしばし気になる時期となり 
ひとつづつ風を違へて猫じゃらし
重さごと夕日に染まる南瓜かな
雲ひとつ「ピー」と水泳指導員


2014年09月09日

9月9日

朝顔や一輪隣り覗くかに
こすもすに触れない風のなかりけり
コスモスのすべてに触るる秋の風
こすもすの遊ぶはそこが風の道
猫じゃらし揺るるは風の遊ぶ所
ひとつづつ風に遊びてねこじゃらし


2014年09月03日

9月3日

雲低く覆ふ連山吾亦紅
とんぼうや風をするりとくぐり抜け
川隔てつくつく法師耳澄まし
朝顔や日ごと馴染みし空の色
朝顔や一輪隣り覗くかに
街並みの人影過る秋の蝶
かなかなや今日の終わりを拒むかに