2012年11月

手を引いて頭に乗せる冬帽子
葉表も葉裏も冬の紅葉かな
占ひの館は路地に石蕗の花
赤信号一気に渡る落葉かな
西口を出ての暖簾や温め酒
時雨るるや夜空に星の残るまま
里の味菜虫と共に届きけり

石たたき街の小さな鉄工所
座敷まで影飛び込んで来る小鳥
日時計の影伸び始め色鳥来
椋鳥や乗換へ駅の端と端
鵯や帯封つけし業界紙
街灯のひとつ消えゐる夜寒かな
格子窓まだ日の浅きつるし柿

いつものご近所さんから「鯛」を頂戴しました。
イメージ 1
 
立派な鯛です。
 
イメージ 2
 
「お刺身」と「潮汁」です。
 
今晩もすこしお酒がすすみそうです。
もちろん、熱燗で、、、、、、、、、、、

棟上の槌音もみじ且つ散りて
朝空へ金木犀の香の無音
風の来て匂ひ押し合う青みかん
紅葉且つ散る四阿の鳥暦
且つ散りて残る紅葉の照日かな
山の辺は紅葉且つ散る道ならむ
歩道へと大きく傾げ残る菊
残菊や大きく道に傾げゐし
残菊と見ればどれもが傾げをり
手の平に秋の香を包みこみ

手作りの菓子にも庭のもみじ敷く
手作りの和菓子に庭の紅葉添え
実石榴の大きくはじけ絵手紙に
ふと風に桜紅葉の栞落ち
ギャラリーも秋の器と銘打つて
手のひらの秋の香を包みけり
秋うらら小さく欠伸噛み殺し
さはやかな風入る窓に佇めり
余りにも枕にちかき虫のこゑ
香より色のすつぱき檸檬かな
青空といろ住み分けて残る柿
風を着て粧ふ山となりにけり
間引く菜の上を彷徨ふ指の先
わつと咲きすつと消えたる彼岸花
小鳥くるくるくる小鳥ことり来る
見る木の実遊ぶ木の実と食ぶ木の実
眠りゐて握りしままの木の実かな
来る小鳥来る小鳥来る小鳥来る

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