美女柳風みな媚びてゆきにけり

妖しさに風も乱るる美女柳


ハンドルも肩の高さや初夏の風


蛍に夢二の女や格子窓


止まれば滝音風に湧き出づる


姉妹ともショートカットや藍浴衣


水替へてプール水泳許さざる


みな摘んで名残の豆の飯を食う


父の日の父の背中の小さな手





金曜日の正午に医療従事者に感謝の拍手を




皿に乗るただひと匙の夏料理

匙に乗るただ一口の水羊羹

 

追っかけてやんちゃ坊主の髪洗ふ

 

折り紙の枡にひとつの柏餅

 

入梅や川の匂ひの濃くなりぬ

 

大空に麦わら帽子かたげおく

大空に麦わら帽子かたぶきぬ

 

ママチャリを飛ばす少年走り梅雨

蛍や夢二の女格子戸に

格子戸に夢二の女恋蛍

青空をそつと押しやり額の花

 

親子して釣果を笑ふ夏の波止

 

新緑の膨らみてゐる杜ひとつ

 

花あやめ山雨の近き空模様

 

マウンドに足跡もなく初夏の風

 

初夏の少年ひとりマウンドに

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