春風や巧みに使ふ鑿鉋

二メートル友との間合い入学す   


駄菓子屋の暗き店先燕来る 


遍路寺ビニール傘に杖多色       


ふらここや大きく強く母の笑み  


菜の花の明かりの中の滑り台   


しゃぼん玉百幼の小さきひと息に 


見晴るかす桜貸し切りの四阿


蔦芽吹く緑の濃淡レンガ壁


水脈伸ばすポンポン船や若布干す


花水木したから空の先を見る    


綾取りの指に絡まる花の冷     


天道虫とまるシーツや日の光
 


表札が勝手口にも若布干す  


四阿の屋根受け止めし花吹雪


散る桜騒ぐ人声無き学校     


シャボン玉母子娘二人の公園に


名曲とコーヒー蛙の目借時

透き通る傘さし花の路に出る

淹れたての珈琲と風薫る丘

岬町の風の港や花八分

瀬戸は春沖には動かざる巨船

一鉢に大きく溢れ桜花

一合半二人の筍御飯です

三合の筍御飯持て余す






久しぶりに仲間との下津井吟行句会に参加しました。

句会場に行く道のT字路を左に曲がるとあざやかなブロック塀に壁画が

・たんぽぽや壁画大きな中学校


案内にあった桜の名所へ

・駐車場ひとつに包む桜かな
・満開の桜の下で待ち合はす
・瀬戸は春沖を動かぬ漁船かな
・鉄橋の音の弾みや瀬戸は春
・鳥交る丘に下津井城址跡
・岬町の風の港や花八分
・花の山瀬戸を隔てて讃岐富士



句会場は坂の上のカフェ

・向ひ風やはらぎ坂の上に花
・菜の花や坂の上なるカフェテラス
・風薫る句会のカフェへ急な坂
・海風を吹き寄すカフェや山笑ふ
・春泥を跳ねるひとかげ蒼き朝

カフェへ入ると私の住む世界と別次元。異次元です。
大音響でのジャズ、クラシック、音楽に無知識な私です。
内装は昭和の「洋風」のカフェなのでしょうね。

・昭和平成令和の春や大時計  
・挽きたての珈琲と風薫る丘

クラシックの静かなメロディーのなかでは
 ・名曲とコーヒー蛙の目借時

最後は情けない句となりました。


私のひとつの記録です。











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